QA目線でマイルストーンのTODOリストを作って運用してみた話
こんにちは!QA原田です。
タイトルのままですが、QA目線でマイルストーンのTODOリストを作って運用してみたのでご紹介させて頂きます。
きっかけ
大きめの案件はマイルストーンとして仕様検討~リリースまで行われるのですが、毎回以下の状態となっておりやりにくさを感じていました。
PMはエンジニアが兼任していてすごく忙しい
マイルストーンの期間であっても、全ての関係者が他案件の作業や割り込み作業を同時進行で行っていてすごく忙しい
緊急性の高い作業が入った場合はマイルストーンの作業が止まり、誰がどこまでやったのかよくわからなくなる
担当者が明確になっていない細かいタスクが多くある。気づいた人がやるスタイルなので誰も気づかなければそのまま・・・。
というわけでQA目線でマイルストーンのTODOリストを作って運用してみよう!と思い立ち勝手にやってみました!
QA目線でマイルストーンのTODOリスト
こんな感じでフェーズごとにTODOを出して一覧を作ってみました。(長いです)
キックオフ~仕様詰めフェーズ
PJ専用slack部屋を作成して頂く
スケジュール確認
リリース予定日(MUSTかも確認)
実装期間
エンジニアテスト期間
QAテスト期間
QAタスク系Backlog課題を作成する
テスト準備
テスト実施
マニュアル更新のため担当者に仕様共有
社内仕様共有会 ※注意事項、許容バグ、などテスト中にためていく
初導入テナントでのテスト
リリース作業準備用の課題
テスト環境の選定
プランニング資料などをもとに仕様書のたたき、質問表を作成する
仕様書のたたきと質問表をチームメンバーに共有する
注釈の表現について、CSメンバーにRVして頂く
Figmaでデザインの確認
プランニング資料の内容と齟齬がないか
既存のUIとトンマナされているか(画面名、文言、ボタンの色や配置など)
仕様確認会を開催し、関係者で仕様を詰める
デザイン依頼用の課題を作成し、デザイン追加・修正依頼を随時行う
テスト準備・実施の概算工数見積もり
テスト項目書作成工数の見積もり
実装中~実装完了フェーズ
CMSの実装が完成したらデザイナーにデザインRV依頼をする
指摘があった内容をQAで課題化する
アプリもUIまわりがほぼ実装完了したらデザイナーにデザインRV依頼をする
指摘があった内容をQAで課題化する
テスト準備フェーズ
テスト端末の選定(画面サイズ、OSVer、ノッチありなしなど)
テスト用データ、環境、アカウントなどの用意
テスト種類を検討(機能テスト、バージョンアップテスト、スルーテストなど)
テスト観点出し
エンジニアとテスト観点RV会
テスト観点が決まったらテスト実施工数の見積もり
テスト項目書作成
テスト実施工数の再見積もり
テスト進捗表を作成
アプリのビルド依頼
テスト実施フェーズ
社内共有会に向けて、仕様のややこしい部分、許容バグ、など蓄積していく
仕様書を随時更新する
マニュアル更新が必要な場合は担当者に共有する
【テスト終盤】CMSマニュアルRV(依頼があれば)
【テスト終盤】テスト完了の目途がたったらリリース内容確認MTGを行う
【テスト終盤】リリース予定日が決まったら社内に共有する
リリース準備~リリース
リリース内容確認MTGを設定し、チーム内で認識合わせを行う
クロージング
不具合分析を行い、資料化する
不具合分析結果を振り返りMTG等で共有する
仕様書の最終更新を行いリリース済フォルダに格納する
仕様書を社内共有する
スルーテスト項目書に取り込む
CS用申請前テスト項目書に取り込み、担当者に共有する
プランナーと一緒に社内向け機能説明会を実施
リリース後の残タスク
初導入テナントでの基本動作確認
初導入テナントがどこになるか要確認
初導入テナントのテストスケジュール、リリース予定日を確認
QAで確認する内容の認識合わせ
QAテストのアサインをつけておいて頂く
改めてリスト化するとげっそりです!w
細かいタスクは特に、行き当たりばったりで対応していたら漏れてしまっても仕方ないなと思います・・・。
運用してみた感想
以下の効果がありQA的にとても良かったです!
担当者が明確になっていない細かいタスクのうち、QAで巻き取れるものをどんどん巻き取ることができ、PMやエンジニアの負担を軽減できた
「次は何をしなきゃいけないんだっけ?何か忘れてないかな?」と考える時間を削減できた
「そろそろ〇〇しておきますね」という感じでフェーズごとに先回りして作業できた
どこまで作業していたのか見える化できているので、他作業とのスイッチングコストが軽減した
TODOリストをブラッシュアップして運用していくことにより、改善点を知見として活かすことができる体制になった
今後もブラッシュアップしていきながら活用していきたいと思います!
以上、お読みいただきありがとうございました。