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女性エンジニアが語る「これからのエンジニア組織」

今回は、株式会社ラフールの正林さんとメグリ株式会社の二木さんで『エンジニア組織』についてお話ししていただきました。各社のカルチャー、雰囲気も汲み取っていただけますと嬉しいです。

【株式会社ラフール/プロダクト開発部 部長/正林 千穂子】
2019年、株式会社ラフールへ入社。「個人が変われば、 組織が変わる」組織改善サーベイ『ラフールサーベイ』の企画・立上げより開発に携わり、現在はプロダクト開発部 部長に就任。マネジメント業務とサーバーサイド開発に従事。弓道錬士五段。

【メグリ株式会社/VPoE/二木 裕美】
2016年、メグリ株式会社へ入社。大学卒業後、臨時教員と企業の事務職を兼任した後、IT領域に興味を持ちはじめる。その後、IT業界へ転職をし、Android、iOSのアプリケーション開発に従事。現在はアプリ、サーバーサイド、QAチームを率いている。

これからのエンジニア組織

正林:株式会社ラフールの正林と申します。現在、プロダクト開発部の部長兼マネージャーを担当しています。入社した当時は、メイン事業である『ラフールサーベイ』の開発を担当しており、エンジニアとして手を動かしていました。

個人が幸せな状態、ウェルビーイングの状態になれば、会社の業績も良くなる。そういう会社が1社でも多くなって、だんだん輪が広がっていって、いろんなところに貢献できる。会社のパーパスで『メンタルデータテック®︎で全人類を笑顔にする』という言葉があるのですが、将来的にはこのパーパスに繋がるサービスにしていきたい、という熱い気持ちを持ちながら現在働いています。

二木:二木と申します。6年前にメグリ株式会社にiOSエンジニアとして入社し、現在はプロダクト部でマネジメントに携わっています。入社の決め手は、「成果主義」を大切にしている会社だったからです。前職にいた時は、子供が生まれたばかりだったので、子育てと仕事の両立がかなり大変だったんです。今後のためにも、両立できるような職場を探さなきゃなと思い転職活動をしていたのですが、面談時に「時間だけじゃなくて成果で判断します」と役員が言い切ってくれたんですよね。その言葉が本当にありがたくて、それなら自分もコミットできるかなと思い、入社を決めました。入社して感じたのは、女性社員が多く、完全リモートワークも可能なので、ママでも働きやすいと思いました。

ー今後どういう組織にしていきたいと考えていますか?

正林:マネジメント人材の育成に取り組んでいきたいと思っています。エンジニアってプロダクトを作りたい人が多いので、マネジメントをしたがる人って少ないんですよね。ただ、今後さらに人が増えた時に、マネジメントできる人材も重要になってくると思っています。
そのために、チーム内では『伝える力』を意識してもらうようにしています。

毎朝のミーティングで自分自身のタスクや困っている部分について共有する場があるのですが、自分の頭の中でロジックを組んで、分かりやすい言葉で説明ができるように心掛けてもらっています。ただコーティングでプログラムを組んでモノを作るだけではなく、自分の言葉で相手に伝える力が段々ついていけば、チーム内だけではなく、他のチームにも伝える輪が広がってくると思うんです。

そういう経験から「マネジメントもできるかも、他のチームとの情報共有もできるかも」と自信を持てるようになって、最終的には業務の幅が広がっていったらな、と理想を持ちながら仕事をしています。

株式会社ラフールの組織図

二木:うちも、コミュニケーションを大切にしています。少し前のチーム状況は、チームでというよりは、個人個人で仕事をしている感じもあったんですよね。そのため、横のコミュニケーションがちゃんと出来ていないこともあったのですが、最近はチームで仕事をしていくために、フラットな関係でメンバー同士が意見を言える環境作りに注力しています。意見が言いやすい環境を作ることで、この人ってこういうところを気にしているんだ、こういうことを話さなきゃな、というお互いの理解が生まれ、チーム力に繋がります。

もし、意見が対立した時は、アップデートのヒントになるいい機会と捉え、ちゃんと時間を設けてスピードを持って解決するのを心掛けています。
また、良い事例はなるべく公にするようにしていて、HRが週1の定例でバリューを体現している人を紹介してくれる場があるのですが、そこでエンジニアの活動を社内に共有できたりもするので、エンジニアのモチベーションにも繋がってるなと思います。

メグリ株式会社の組織図

対話を大切にするカルチャー

正林:二木さんの話をお伺いして、チーム力やコミュニケーションを大切にされている点は、うちと100%一致しているかもしれないと思いました。エンジニアってPCに向き合って個人で仕事をしているイメージがあるかもしれませんが、組織に所属している以上チームで仕事をしているんですよね。そして、チームで仕事をする以上、コミュニケーションは必要になってくるので、メンバー同士が発言しやすいアットホームな環境作りをしています。

例えば、毎日14時から『開発部屋』というオンラインで集まって仕事をするというスケジュールを入れています。任意参加で、画面・マイクのオンオフも自由です。黙々と作業する人もいたり、雑談しながら仕事をしたりしています。こういった場を作ることで、例えば「ソースのここがわからないんだけど、どう見たらいいのかな」とか、画面を共有しながら相談できるんですよね。リモートワークだと同じ場所にいないので相談しにくいこともあるので、いつでも声をかけられるようにスケジュールを入れています。

発端は、コロナでリモートワークに切り替える時に「1人じゃ寂しい」という社員がいたので、オンラインで集まって仕事できるために作ったのが始まりでした。あくまでも、任意参加でスタートしたんですけど、わからないこともすぐに相談できるので非常に効率いいなと思っています。

二木:「寂しい」って言った方って若手のエンジニアですか?

正林:若手ではなく、社歴が長い方でした。

二木:そうなんですね、若手のエンジニアなのかなと思いました。社歴が長い方から、発案してくれるとやりやすいですよね。

正林:そうですね。言っていただいて、本当に助かったと思っています。会議とか終わって、部屋に戻る感覚で皆そのルームに戻ってくるんですよ。すごくアットホームな雰囲気です。

二木:素敵ですね。弊社だとSpatialChat※というバーチャルチャットのサービスを活用して、コミュニケーションを取るようにしています。

※参加者のアイコンが表示されており、自分のアイコンを移動させることができる。相手のアイコンに近づくことで声が聞こえ、会話することができるシステム。

あとは、バリューの一つに『sukedachi』(誰かを助ける力を持とう)があるのですが、お互い助け合うことを大切にしています。専門性高いエンジニアが人数が少ない中でやっているので、実作業は1人で淡々とというメンバーが多いのですが、メンバーが困っているのが分かると皆助け合って解決の方向に進んでくれます。仲間想いのメンバーが多く、本当に有難いです。

また、子供がいるパパママも多いので「保育園に呼び出されたので、今日はもう終わります!」など家庭の事情で急遽退勤される方もいるのですが、それをネガティブに捉えたりする人がいないのも、働きやすい環境だと思っています。

より良い組織にしていくために

ーより働きやすい環境、組織にしていくために向き合っている課題、そして取り組まれていることはありますか?

正林:皆にお勉強の時間を割いてあげたいですね。日々情報がアップデートするエンジニアの世界なので、当社のプロダクト開発だけではなく、新しいことにもどんどん取り組んで欲しいと思っています。本来ならどこかで時間を割いて、お勉強会の企画・実施などを積極的にやっていかなければいけないのですが、どうしても目の前の業務先の優先度が高くなってしまいます。これはチームとしての課題というよりは、その時間の捻出ができない私自身の課題かなっと感じています。

​​勉強会を通して、自身のスキルをさらに突き詰めたい、もっとマネジメントを学んでみたいなど、”気づき”を感じてもらい、自己実現に向けたサポートができればと思っています。

二木:お話しを聞いていて、うちと同じような状況かなと思いました。やっぱりマネジメントをやりたいっていうエンジニアって、なかなか出てこないですよ。今後組織が大きくなるにあたって、リーダーを立てる必要性が出てくると思っています。教育面だと、社員の成長支援のために勉強会の参加費用を会社側で負担しています。ただ、目の前の業務もあるので時間が捻出できず、なかなかそういう機会を作れていません。今後は、そういった機会を作るためにも私の方で上手く支援できればなと思っています。

あとは、より効率的に仕事をしていくために、チームの中でルーティン業務になっているものは徐々に自動化していこうというプロジェクトを立ち上げました。人が少ない中で、より成果を出すためには可能な範囲から自動化していく必要があると思っています。なるべくエンジニアがやらなくていいことはシステムに任せて、頭を使ったりとか開発に集中してもらいたいです。

ー正林さん、二木さんありがとうございました!

ご興味持っていただいた方は、ぜひ採用ページも覗いてみてください。


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