【サーバーサイド社員インタビュー / 蔵下さん】ミュージシャンからエンジニアの道へ
ミュージシャンからエンジニアへ
松岡:本日はお忙しい中お時間いただき有難うございます!早速ですが、蔵下さんがランチェスターに入社しエンジニアとして活躍するまでの経緯を簡単にお伺いさせてください。
蔵下:実は、元々エンジニアになりたいとはあまり思っていなくて、大学時代はミュージシャンを目指していました。ただ、音楽だけで食べていくのも正直難しいな…と思い始めて、もっと専門的な分野を学びたいという思いからWebデザイナーとして職業訓練校に入ることにしました。
中島:職業訓練校でWebデザイナーを選択したのは、蔵下さんなりの考えがあったのですか?
蔵下:正直、これといった考えはなかったです。Webデザイナーか機械プログラミングどちらか選択可能だったのですが、丁度その期間に申し込むことができたのがwebデザイナーの方でした。
中島:え!そうなんですね。もし機械プログラミングの方を選んでいたら、Cとかやっていたかもしれないですね!
蔵下:ですね。今の自分のキャリアも変わっていたかと思います。そして、職業訓練校でWebデザイナーとしての知識もある程度ついてきた時期に、リクルート目的で来ていた前職の社長からお声を頂いて入社しました。業務委託として外部から案件を頂くことが多く、一番初めは、Webサイトのデザイン・実装・HTML・ワードプレスの構築などを行ってました。ただ、プログラミングに関してはほぼ未経験だったので、この業務できるかなという不安はかなりありましたが、社長が「とりあえずやってみよう!」という挑戦的な考えの方だったので、毎日死に物狂いで覚えては実行するのを繰り返していました。
中島:社長さんも蔵下さんも、すごいですね。ほぼ、未経験の状態で業務委託って可能なのですか?
蔵下:基本的に経験者の方が対象になるので、僕はかなりイレギュラーだったと思います。ただ、フレームワークを少し触っていたら、履歴書に「求められているフレームワークできますと書いてしまって大丈夫!」と、かなり楽観的な思考な社長だったので、なんとか案件は頂けました。今思えば経歴詐称だと思いますが…。笑 そして、たまたま紹介されたランチェスターに業務委託として入ることになりました。
松岡:ランチェスターに業務委託で入った時は、初めどんなプロジェクトに携わっていたのですか?
蔵下:元々ランチェスターは受託開発を行なっていたのですが、僕が入った時期が“第二創業期”でで自社サービスも作りたいよねということから釣り人向けのサービス“tacklebox(タックルボックス)”に携わってました。社長が釣りが好きということから、釣り人向けのサービスを作りたかったようです。そして、tackleboxの改修・修正・運用なども行なってました。tacklebox自体のサービスは、元々面白いサービスだなと思っていましたし、便利な機能などを実装していくのはとても楽しかったです。
松岡:元々蔵下さんは、自社サービスに携わったことはあったのですか?
蔵下:ないです。受託しかやっていなかったので経験がなく、自社サービスに携わるのは初でした。なおかつ、Webデザイナーの経験しかなかったので、最初は覚えるのにかなり苦労しました。なので、本格的にプログラミング・サーバーサイドをやるようになったのはランチェスターに来てからです。
中島・松岡:え!未経験でそれってかなりすごくないですか?
蔵下:29歳になって、やっと本格的にやり始めたっていう感じではありました。
中島:すごいですね!めちゃくちゃ尊敬します。20代後半でもキャリアチェンジするって相当エネルギーを使うと思います。特にプログラミングとなると他の職種よりも覚えることはたくさんあるじゃないですか。
蔵下:正直新しい知識を吸収するのに頭はパンク寸前でした。分からないことばかりで毎日「なんだこれは?」という感じで仕事してましたが、あの頃は本当に頑張りましたね。
中島:なるほど。ランチェスターにきて初めてやったフレームワークは何ですか?
蔵下:最初は、tackleboxがPHPだったのですが、今まで見たことない構造だったので、正直なんだったのだろう。多分、独自に作っていたと思います。その後、受託開発でミライエインっていう医療系講演会をネット予約できるサービスに携わり、そこで初めてRubyを触るようになりました。分からないことだらけだったので、とりあえず少しでも分からないことはすぐに調べるようにしてました。
松岡:その他に携わったプロジェクトはありますか?
蔵下:それ以外だと、ことりっぷさんの案件です。その頃ことりっぷさんは、アプリにとても力を入れていたので、WebとアプリのAPI開発、Web改修なども行なってました。
松岡:ことりっぷさんの案件、ミライエさんでRubyを触ったのが今に活きているんですね。
蔵下:そうです。非常に良い経験でした。その後、ランチェスターから「うちに来ないか?」とお誘いを受けまして、入社を決意しました。前職の会社とは、本当に色々あったのですが…興味ある方はカジュアル面談とかで聞いてみてください。笑
ハードルの高い課題に対して挑戦しながら楽しむ
松岡:実際、ランチェスター入社してみてどうでしたか?
蔵下:やはり裁量権があることが素敵だと思います。実は、Rubyをやり始めたのは僕ではなくて、金子さんがやり始めたのですが「会社でメインで開発していくのはPHPじゃなくてRubyだよね」と活動をしていたのです。少しでも良いと思ったら、すぐに取り入れてすぐに実行できるところはランチェスターの良いところだと思います。
中島:ランチェスターに入社し、今までやったことのないフレームワークを経験する中で大変な思いもされたと思うのですが、それをどう乗り越えてきたのですか?
蔵下:最初の頃は本当に分からないことだらけで大変でしたが、ちょっとでも慣れてきたら楽しくなってきました。tackleboxでやっていたPHPとミライエインでやり始めたRubyは全然思想が違くて、最初はどうしたらいいのか分からず、周りに聞いたりして少しずつできるようになりましたね。
中島:自分でわからないことはすぐに調べて、実行に移して、トライアンドエラーをしていたのですね。その中で、一番やりがいがあったプロジェクトは何ですか?
蔵下:2016年にミーツパークス(三井不動産に居住している人向けの専用サイト)を0-1で作るというプロジェクトです。立ち上げから携わることができたので、一番やりがいに感じました。
中島:何かを作り上げるってやりがい感じますよね。現在、携わっている業務でやりがいを感じることはどんな時ですか?
蔵下:正直、僕自身サーバーよりフロントが好きでして、最近MGReのサイドメニューCMS化をリリースしたのですが、他の画面よりも挑戦的なことだったので楽しみながら実装できました。
松岡:どんなところがチャレンジだったのですか?
蔵下:今までにはないデザイン・機能です。基本的にどんな仕事も楽しいっちゃ楽しいのですが、難しい機能であればあるほどやりがいを感じますね。機能としては難しいけれど、ゆくゆくは使う方たちにとって必ず価値のある機能だったりするのです。自分がやりたいものだけをやっていてもサービスが独りよがりになってしまうので、クライアント・エンドユーザーなどの使う方たちのことを考えて価値のある機能を実装するのが、一番ワクワクします。
中島:少し深堀りした質問ですが、蔵下さんがそういった価値観を持ち始めたきっかけはありますか?人によっては「とりあえず仕事をこなしていればいいかな」という価値観の方もいるかと思うのですが…。
蔵下:元々ランチェスターが自社サービスを作れないかと考えていた時に、お客さんのニーズに合っていないことから、リリースできなかったサービスもありました。そういうのってかなり勿体無いじゃないですか。その時に、ユーザー目線で物事を考えて、使いたくなるようなサービス・機能などを作っていく必要があるのだなと実感しました。
松岡:利用者の方々に愛されるサービスは素敵ですよね。ちなみに、蔵下さんが今後チャレンジしていきたいことはありますか?
蔵下:今後チャレンジしたいことはサーバーサイド以外にも、アプリもやってみたいなと思ってます!
中島:おお!ネイティブですか?
蔵下:ネイティブかどうかはわからないんですけど…。笑 僕自身マネジメントに向いていないと思うので、マネジメントよりも技術には関わっていきたいと思ってます。好き嫌いで決めるよりは、出来る出来ないで決めた方がいいと思っていて、出来ることを突き詰めていけば好きにつながると思います。だから、どんどん出来ることを突き詰めていきたいです。
ランチェスターの課題、そしてこれから改善していきたいこと
松岡:蔵下さんから見てランチェスターの課題って何だと思いますか?
蔵下:コロナ禍でフルリモートで仕事をしているので、最近入社された方だとリアルで会ったことない人は結構います。僕自身、雑談って非常に重要だと思っていて、普段オフィスにいるとメンバー同士が雑談してその中から気づきとかあるじゃないですか。今は、Slack・Spatial Chatでコミュニケーションをとっているのですが、完全にカバーできているわけではないと思っているので、コミュニケーションの部分が少し課題かなと思ってます。
中島:僕と蔵下さん、今日初めてリアルで会いましたもんね!技術的なこと、サービス的なことに関してはどう思いますか?
蔵下:SaaSのプロダクトなので、アップデートに時間がかかるようになっているのは課題だと思います。MGReのエンタープライズプランだと汎用性高く連携でき、スタンダードプランは決まった連携先にはなるのですが、テナント・クライアントが増えてくるとアップデートしたものを全体に適用するのに結構手間と時間がかかってきます。いわゆるテナント環境と呼んでいるお客さんごとに個別の環境があり、そこをアップデートすることがあるのですが、全体を適用するのに結構時間かかるようになってきたな、というのはあります。なので、これからはそこをどう解消するのかが一番の課題だと感じています。あとは、エンジニアの社員が足りていないことです。
中島・松岡:…そうですよね。頑張ります!
蔵下:プレッシャーかけてしまってすみません。笑
昔と今では会社の規模は違いますが、それでもランチェスターはやりたい技術・使ってみたい言語に関しては、よっぽどのことがない限り使わせてもらえるような環境です。また、フルリモートワークでも、周りの方々がサポートしていただける体制が整っているので、分からないところがあればすぐ聞くことができます。
ランチェスターはこれからさらに難易度の高いことにチャレンジしていくので、チャレンジが好きな人には良い環境だと思ってます。今のランチェスターは本当にやれることはたくさんあるので、一緒に開発を楽しんでくれる方から応募待ってます!
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インタビューにご協力頂いた蔵下さん有難うございました。面白い話ばかりだったので、HR側で根掘り葉掘り聞いてしまいました…!
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※こちらは9月にWantedlyで公開された記事になります。