\IT企業の魅力的な福利厚生って?/ 株式会社ゆめみ×株式会社ランチェスター
こんにちは!HRの松岡です。今回は株式会社ゆめみさんにお声がけし、「福利厚生」をテーマとした対談をいたしました。ゆめみさんは、斬新なネーミングかつ魅力的な福利厚生があることで有名ですが、実際にどんな福利厚生があるのか、社員がそれぞれが働きやすい環境にしていくための組織づくり、についてお伺いしました。
株式会社ゆめみ
株式会社ランチェスター
ストレスフリーでパフォーマンスが向上する環境づくり
松岡:本日は、お忙しい中お時間いただき有り難うございます!ゆめみさんHRとの対談コラボ。遂に実現できました!今回は「福利厚生」をテーマとして、自社の福利厚生・取り組みについてお話できればと思っています。まずお聞きしたいんですが、数ある社内制度の中でメンバーからの支持が高い制度は?
染矢:そうですね…たとえば、フルリモし放題制度があります。リモートワークでの働き方が中心になっている中で、必要なあらゆるベネフィットを提供し、生産性向上、ストレスフリーの最高水準のホームオフィス環境を構築することを目的とした制度です。会社としても全力で投資する方針があり、安ければ良いというものではなく、自分のモチベーションが湧くようなデザイン性、愛着を持って長く使いたくなるような機器、什器を値段を気にせずに選定するというガイドラインを設けています。さらには、移住やホームオフィスのリフォーム費用についても実費費用に関わらず一律22万円するホームオフィスアップグレードという制度もあります。たとえば、子供の声が入る環境で仕事せざるを得ないケースだと、部屋の一部に仕切りを作る等のリフォームなんかも可能です。
松岡:おぉ!かなり充実した環境づくりが出来ますね。弊社でもリモートワーク手当は1日あたり500円支給しています。ホームオフィスの環境整備に使うのもよし、コアワーキングスペースで利用するのも良しです!ちなみに、福利厚生の制度を運用していく上で、意識していることはありますか?
福太郎:皆が楽しく使える制度づくりを心がけています。制度を利用して終わりではなく、どういうガジェットを購入したのか、それぞれの一長一短をアウトプットできるページを作り、組織として知見としてシェアできる仕組みづくりを行っています。実はこのリストは外部公開しているので是非ご覧ください。
参考「機器・什器」
また、ホームオフィス環境を自慢しあう社内コンテストを実施したところ大いに盛り上がりました。金賞に選ばれた4名にはそれぞれ10万円を贈呈。そのくらい社を挙げて本気で取り組んでいます(笑)。
ランチェスターさんはどうですか?
松岡:ここまでやりきってるのはすごいですね!弊社だと、クライアント補助手当(2000円/回、2回/月を上限)といった制度も設けています。制度の目的としては、クライアントのサービスを体験することで、より深く、多くの視点で理解できる様にするためです。なので、既存クライアントや提案中、もしくは提案を予定しているクライアントのサービスであれば対象になります。
中島:また、福利厚生とは少し視点が変わってしまうのですが、”働きやすさ”という面でお話すると会社のカルチャーも重要だと思っています。最近できたバリューの中に「Sukedachi」というバリューがあります。これは、元々ランチェスターのカルチャーで、お互いに助け合いながら、他のチームが困っていることがあれば積極的に手を差し伸べたり、アドバイスをすることを大切にしています。そういったカルチャーは、今後も継続していきたいという想いでバリューの一部となりました。なので、そういった環境があることは、弊社の魅力だと思っています。
松岡:そうですね!ただ、一緒に働く人の雰囲気・カルチャーは、福利厚生を比べて候補者さんに伝わりにくい内容だと思っています。ゆめみさんは、何か工夫されていたりしますか?
染矢:少し生々しい話になるのですが、直近で選考辞退になってしまった候補者さんから「他社オフィスに訪問させてもらって、一緒に働く人たちの人柄とか、会社の雰囲気を知ることができた」というフィードバックをいただきました。それを知って、正直僕たちは社内の雰囲気・社員の魅力をアウトプットが出来ていないなと実感しましたね。
福太郎:ゆめみは全員フルリモートで働いているので、社内の雰囲気をどう発信していくのかというのは今も悩みポイントです。現時点では、オープン社内報としてのnoteマガジンやYouTubeなどの動画コンテンツに取り組んでいたりします。
松岡:弊社もそこに関しては悩みポイントでありますね。最近だと、中島さんがエンジニアメンバーのtimesを覗いてみた、というコンテンツを作成していただいたのですが、timesをスクリーンショットしてリアルさを全面に出した記事なので、社内の雰囲気が伝わる記事で素敵だなと思ったりました。
社員が戻ってこれる場所を作りたい
松岡:ちなみに、「勉強し放題制度」「有給取り放題制度」などの福利厚生ってかなり斬新なネーミングだと思うのですが、どういったフローで新しい制度や名前は決められているのですか?
染矢:基本的に代表の片岡が新しい制度を提案し、関係各所とディスカッションして形にしていきます。名前は斬新ですが、制度を作るまでの背景は、すごく真面目だったりします。例えば、有給取り放題は、一緒にお仕事させてもらった個人事業主の方が親御さんの介護が必要になり、仕事を続けられない状態になってしまいました。僕らとしては、一緒に仕事をしていきたいメンバーが、本人が健康であっても外部要因で働けなくなるリスクってあるんだな、と実感しました。
そして、こういった問題って一人だけではなく、他のメンバーにも起こりうるので「有給とり放題」という制度を作ることで環境に左右されずに皆が働けるような組織を作りたい、という想いがあります。
制度の名前はチャーミングですが、合理的だったりします。例えば「勉強し放題」は、社員が利用することでスキルが向上し、会社にも還元されるようにもなり「有給取り放題」も総務側が有給残数を管理する時間も省けます。
福太郎:ただ、社長が言い出しっぺで、総務が止めるっていう構造になっているのは他の企業と比べると珍しい構造だと思っています(笑)。
松岡:やはり、ベンチャー企業になると変化のスピードが早いので、状況に合わせて社内制度もアップデートしていかなければいけないですよね。最近は、表参道のオフィスからシェアオフィスに移転したことで、働く場所の選択肢が広がり、秋田からリモートで働いている社員もいました。
とはいえ、アップデートできることはまだまだあると思っているので、柔軟に対応できる組織であり続けたいと思っています。
中島:そうですね、ゆめみさんの新しい制度設計までのストーリーがすごく素敵だなと思いました。弊社の平均年齢は30代半ばなので、親の介護が発生することで今まで通りに働けない人も出てくると思っています。なので、ゆめみさんのような制度があると、社員一人ひとりが安心して働けるのかなと思いました。そして、弊社もゆめみさんのようにアップデートしていきたいと、強く思いました。
染矢:社員がどんな状況でも戻ってこれる場所を作るってすごく大事だと思っています。それ以外にも、懇親会目的の出張費用も年2回、会社で負担しています。東京と関西にオフィスがあるのですが、週末に社内メンバーがその制度を利用して、大阪に遊びに来てくれたりするんですよ。
福太郎:この制度は国内外問わずなので、海外に住んでいるメンバーに会いに行ったりもできるんですよね。オンラインの働き方が主流ではありますが、オフラインで会うことで新しいアイデアが生まれたりします。
中島:めちゃくちゃ素敵な制度ですね!松岡さん!僕、ゆめみさんにレンタル移籍してもいいですか。(笑)
松岡:…!?(笑)それだけ充実した福利厚生があれば、離職率も低そうですね。弊社だと離職率2.5%(2021年度)になるのですが、ゆめみさんはどうでしょう?
染矢:2%(2021年度)でした。ただ、元々低い数字だったかというとそうではなくて、以前よりもフラットな組織づくり・働きやすい環境作りを目指すようにしてから、数字も変わってきました。
中島:トップダウンではなく社員一人一人が当事者意識を持って働ける組織づくりって重要ですよね。弊社でも、最近もチベーションサーベイを導入し、さらに良い組織になるように取り組みをし始めました。また次回にでも、取り組んだ内容や結果についてもお話しさせてください。
染矢・福太郎:是非お話ししましょう!