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【量販店必見】お客様とのつながり作りの重要性とアプリが果たす2つの役割|セミナーレポート【前編】

2023年2月28日(火)~3月3日 (金)に、リテールテックJAPANの会場にて、MGRe(メグリ)ブースを出展しました。
今回は、スーパーやホームセンターなどの量販店向けに講演を行った際のミニセミナーを、レポートとしてお届けします!


登壇者

メグリ株式会社
磯崎 幸一

スーパー・ホームセンター・ドラッグストア等、量販店業界のフィールドセールス担当。中小企業診断士。

はじめに

本セミナーでは、昨今とても注目を集めている「お客様とのつながり作り」をテーマに、「お客様とのつながりが今後のリーテルビジネスに必須な理由」をご説明したうえで、「お客様とつながり続ける」ためにアプリが果たす重要な役割をお伝えします。

【お客様とのつながり】が重要な理由とは?

量販店にとって、お客様とのつながりが重要である理由は大きく分けてニつあります。

まず一つめは、人口が減っている中、ホームセンター・スーパーマーケット・ドラッグストアの店舗数は増加傾向にある、という点です。

■出典:厚生労働省「我が国の人口について

上記のグラフは、日本の総人口の推移を表したものです。
少子高齢化にまったく歯止めがかかっていない状況であり、まだ少し先の話ではあるものの、2060年には高齢化率は39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上になると予測されています。

一方、スーパーマーケット・ホームセンター・ドラッグストアのいずれの業界も、店舗数は着実に増加しています。

■出典:スーパーマーケット統計調査事務局「統計・データで見るーパーマーケット

上記の図はスーパーマーケットの推移ですが、2023年1月の時点では、2022年度と比べて227店舗増えているのが分かります。

■出典:一般社団法人 日本DIY・ホームセンター協会「年間総売上高とホームセンター数の推移(推計値)

次に、こちらはホームセンターの店舗数・売上高の推移グラフです。
コロナ禍の影響もあり、売上高はいったん落ち着いていますが、店舗数は堅調に右肩上がりとなっていることが分かります。

■出典:ダイアモンドチェーンストアオンライン記事「ドラッグストア市場は8兆5408億円へ!コロナ禍の中でも出店意欲は衰えず

そして、こちらのグラフがドラッグストアです。
スーパーマーケット・ホームセンター以上に店舗数が拡大しているのが分かります。
店舗数の増加だけでなく、ドラッグストアがコンビニやスーパーのように生鮮食品を扱う「フードアンドドラッグ」といったスタイルも登場し、業態間の競争も激しくなっているのです。

また、リアル店舗だけでなくECやBOPIS(※)、ネットスーパーといったデジタルの顧客接点に取り組まれている企業様も増加傾向にあります。

※BOPIS(ボピス):「Buy Online Pick-up In Store」の略で、ECで購入した商品を店頭で受け取ることができる仕組みのこと。

このように、総人口減少=お客様の数そのものが減少していく中、業態に関わらず激しい競争が行われています。
こうした状況下では、お客様とのつながりを強め「これまで以上にお客様の求めるものを知る」「お客様一人一人にあった商品を提案する」ことで、商圏内でお客様に選ばれる存在となっていく必要があります。

二つめの理由は、代表的な販促施策であるチラシの効果が下がっている一方で新しいメディアが成長しているという点です。

■出典:プレジデントオンライン「この1年で200万部以上も減少した…全紙合計で3084万部しかない「日本の新聞」が消滅する日

こちらの図は、新聞の発行部数の推移です。
引用元の記事によれば、20年以内に紙の新聞は消滅する計算になるとされています。
結果、新聞に付帯する折込チラシの効果はどんどん薄れていくと言えます。


■出典:CARTA HOLDINGSプレスリリース「CARTA HOLDINGS、リテールメディア広告市場調査を実施~リテールメディア広告市場は2022年に135億円、2026年には805億円と予測~

一方、店舗内に設置されたデジタルサイネージへ配信される広告や、小売企業が運営する各種オンラインメディア広告など、リテールメディアと呼ばれる広告市場は大幅な伸びが期待されています。
これは、店舗とお客様のつながりの数と強さがダイレクトに広告価値になる、ということを意味しています。

つまり、お客様とのつながりを強化し、可視化できる、ということは「メーカー各社の販売促進施策をより効果的に展開できる可能性を持っている」ということです。
会員に直接リーチできるデジタルな顧客接点を作ることで、メーカー各社との協力関係を強められるのです。

ここまでのまとめ

お客さまとのつながりを強化することで、

・販促施策がチラシからリテールメディアに移っていく中、自社顧客データの広告的価値が高まり、メーカー各社との関係性を強化できる
・自社顧客データの広告的価値が高まり、メーカー各社との関係性を強化できる

そして、お客様とのつながりを実現するための最適な接点がスマホアプリである、と私たちは考えています。
では、この「つながり作り」にアプリはどのような役割を果たせるのでしょうか?

2つの役割からご説明します。

アプリが果たす2つの役割

役割①:情報を届けるメディアとしての役割

アプリは、セグメントを利用してお客様の属性や行動にあわせてパーソナライズされたお得な情報を届けることが可能です。

例えば、アプリの機能として「各種お知らせ」「チラシ」「ポップアップ」「クーポン」「バナー」などがあり、テキストだけでなく画像や動画を使い、目を引くアイキャッチでお客様へ訴求することができます。
お客様の手元に直接情報をお届けすることで、来店や実売につながる販売施策の展開が期待できるのです。


役割②:行動データを収集するセンサーとしての役割

スマートフォンは、日常的にお客様が携帯しています。加えて、BOPISといったデジタルサービスの窓口としても機能します。
これは、アプリを通してお客様がどこでどのような通知に反応し、どのタイミングで何のチャネルを使って購買に至ったか、などの一連の行動を把握できることを意味します。
まさに、お客様の行動を理解する情報を得るためのセンサーとしての機能です。

また、このようなデータの解像度が高いほど効果的な販促に活用できるだけでなく、売上に直結するリテールメディアとしての広告価値を高めていくことにつながります。

例えば、MGReのダッシュボードのほんの一部をご紹介すると

  • 新規ユーザー数推移

  • ユーザーのタイプ別定着状況

  • アプリ利用継続期間の内訳

  • アプリ利用日数内訳の推移

等のデータを、リアルタイムで把握できるようになっており、上記以外にもさまざまなデータを蓄積しています。

■出典:MGReサンプル管理画面

■出典:MGReサンプル管理画面

■出典:MGReサンプル管理画面

ただし、お客様の行動を理解するためのデータの収集はから取得可能なデータだけで完結するものではなく、ID-POS(※)からの購買データ・EC内の購買&行動データ・顧客管理システムに蓄積された会員の属性データなど、外部の周辺システムと連携しながら、収集・統合・分析してく必要があります。
そのため、アプリを構築・運用するにあたって、外部システムとの連携方法や取得できるデータ内容を確認することが非常に重要です。

※ID-POS:顧客情報が紐づいた購買データを得られる仕組みのことで、お客様のリアルな購買行動や属性情報を得られる。

まとめ

セミナーでは、量販店向けに【お客様とのつながり】が重要な理由からアプリが果たす2つの役割を紹介しました。

・人口減少、競合激化、また、従来の販促施策が通用しにくくなっている変化の時代に「お客様とのつながり」そのものの価値が増している
「お客様とのつながり」を作るうえで最良の顧客接点がアプリである
・アプリはメディアでありセンサーである

どうしても情報配信や販促施策の方に目が行ってしまいますが、その裏側ですぐに行動データを把握し、そのデータを活用してさらなる顧客理解につなげていくことが大切です。
このような戦略の実現に向けて、MGReはお客様のお手伝をしていきたいと考えています。

MGReは、数多くのリテール企業様とのお取引の中で、詳細なノウハウを蓄積しております。
アプリ制作に関してご質問等あれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

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